はじめに
DVモラハラには、必ずマネハラが伴います。
僕もモラハラ妻からのマネハラに苦しんでいます。
しかし、僕はマネハラへの対抗を決意し、今年2020年の2月から対策を講じています。
僕の戦闘記録が、我が家と同じケースのマネハラに苦しんでいる方へ役立つことを願い記事にします。
我が家のマネハラケースは、被害者の僕一人が働いて家計を支えており、妻は働かず、家計が傾くほどの浪費を繰り返すというものです。
僕の講じた対策は以下です。
1)妻のお金の使用を制限する
2)妻を説得し続ける
3)妻からのお金の無心を拒絶する
4)妻と協定を結ぶ
毅然と愛情を持って対処することを心掛けました。
マネハラ対策の一例として参考にして頂ければ幸いです。
マネハラ対策を講じたきっかけ
浪費癖の悪化
マネハラにはいくつかのパターンがありますが、僕の妻の場合は、パートナーの了承を得ない浪費です。その金額が、軽々と我が家の総収入を超えて行きます。
僕が注意すると「そんな安い給料で恥ずかしくないの!」のモラハラです。
そして、妻の浪費癖はだんだんと悪化して行き、家のローンを払うためのお金にも手を付けるようなりました。
僕の「どうするつもりなの?」の質問に対して
「私には収入がないのにどうしろって言うの!?」という答えでした。
以前、紹介した自分にとって都合の良い事実だけを繋いだり拾い上げるモラハラ論法です。
自分が家計が傾くほどのお金を使い込んだ事実には一切触れることなく、自分が仕事をしておらず対処不可能である事実だけを拾い上げて論理を構築します。
普通の人には全く理解不能だと思いますが、モラハラ人間は本当にこの論法を常に使います。
いずれにせよ、妻の自己愛性パーソナリティ障害はかなりなレベルへ達しており、対策を講じなければならない状態でした。
支援の網から洩れた
もう一つマネハラ対策を講じたきっかけはDV支援の網から洩れたことです。
可能な限りDV被害者への支援団体へ掛け合いましたが、僕のことは助けることが出来ないと言われました。
理由は収入が一定額を超えているからです。
だから、自分で弁護士を雇って何とかして下さいということなのです。
アメリカの弁護士は高額です。そして、前払いを要求されます。
マネハラがあり、そんな弁護士費用はありませんと伝えましたがどうにもなりませんでした。
そして、妻を銀行口座から締め出しお金の使用を制限する方法をいくつかの支援団体から勧められました。
常識的な生活費を妻へ渡す限りにおいて違法ではない。
残念だが、New Jerseyでシンイチを助けてくれる団体/グループは存在しない。
すべての支援グループが、収入額による支援制限を設けている。
だから、自分自身で経済苦を脱して、弁護士費用を用意する以外に方法はない。
Do it! Shinichi! やりなさい!シンイチ!
1)妻のお金の使用を制限する
妻を銀行口座から締め出したのは2020年2月でした。
僕の給料から、家のローンなどの固定費をその口座へ振り込み確保しました。妻はこの口座にあるお金を引き出すこともクレジットカードの引き落とし先として指定することもできません。
残りの給料は、それとは別の妻との共同口座へ振り込むようにしました。妻は、こちらのお金は使うことができます。先に書いたように常識的な生活費を妻へ渡す必要があります。
ここでの注意点は、現金を渡してはいけないことです。
証拠が残らないからです。
離婚裁判で妻が全くお金を受け取っていないと主張した場合に備える必要があります。銀行から、妻自身で引き出すようにすれば、証拠が銀行明細に残ります。これは、現地のアメリカ人から教えて貰いました。
妻にはその共同口座への振り込み金額の範囲内でやりくりするように伝えました。
妻名義のクレジットカードを用いて、それ以上の金額を僕からの同意なしで使うなら、それは妻個人の借金であって我が家の借金ではないときっぱりと言い渡しました。
離婚後、働くなり何なりして自分で返済して下さいと言い切りました。
2)妻を説得し続ける
妻を銀行口座から締め出した時点で、妻はすでに大きなクレジットカードの負債を作っていました。
妻はその支払いを要求してきました。
その程度は覚悟していたので、しばらく、それらを支払いました。
でも、ただ支払うだけでなく、限度額を毎回根気強く説明しまた。
会話は成立しないのでテキストメッセージです。
共同口座へ振り込まれる金額内でやりくりして下さい。
次からは超過した分は払いません。
これをしばらくやりました。
以前、記事にしましたが、妻の実家からの援助も含めて年収約$150,000(約1,500万円)を使い切るレベルの浪費癖を身に着けた妻が、突然に変われないことは覚悟していました。
家計的には本当に苦しかったのですが、しばらくは妻の要求を受け入れ続けました。
愛情をもって妻をトレーニングするつもりでがんばりました。
自己愛性パーソナリティ障害の妻を持った場合、妻だと思わず自分の娘だと思って日々対処するのは、自分の精神を保つ上で良い方法です。
3)妻からのお金の無心を拒絶する
これも予測はしていましたが、要求があるごとに支払いをしていると妻は要求すれば支払って貰えるものと思うようになります。
この5月末に、また、$1,800ほどの支払いを突然要求して来ました。もちろん、明細を見せてくれないので、何に使ったのかわかりません。
もう、十分説明期間は設けただろうと判断し、きっぱりと拒絶しました。
何度も説明した通りです。共同口座にあるお金は使って良いですが、それ以上は払えません。
これも何度も説明しましたが、ちゃんと計画を立ててお金を使って下さい。
僕は、家族を破産から守る義務があります。
突然の思いがけない出費が必要なときがあるのは理解しています。
他の普通の人たちが、どのように、そんな突然の出費に備えているのかも、これまで何度も説明しました。
普段から、節約を心掛け、貯金をしているのです。
今回の$1,800は、そんな突然の出費かもしれませんが、それに備えて貯金をしてこなかった君の自業自得です。
だから、今回、僕は払いません。今後も払いません。
この出来事を良き学びの機会とし君が人間として成長してくれることを祈っています。
今からでも遅くありません。
共同口座へ振り込まれるお金を毎回すべて使い切るのではなく、少しづつ貯金してはどうでしょうか?
もし、今回の$1,800は家族にとって必要な出費だと主張するならば、明細を見せて下さい。
4)妻と協定を結ぶ
実は、この6月8日に妻と協定を結ぶことに成功しました。
僕自身はこれを達成することはできませんでした。
では、誰がやったのかというと9歳の次男です。
「パパはどうしてママと僕とお兄ちゃんにお金を払ってくれないの?」
「払ってない訳じゃないよ。パパだって家族みんなのために食材や家庭で必要なトイレットペーパーなどを買ってくることもあるし、ママには固定費を除いた後に残るお金の大部分を渡しているよ」
「うそだ、全くお金をくれないんでしょ」
妻は都合の良い部分だけを繋ぐモラハラ論法を子供達へ使っているのです。
「パパは、一定金額をママに払ってくれるけども、その一定金額を超えた分のお金をママへ一切くれないの」
下線部を一切言わず、赤字部分だけを子供達へ言うのです。
繰り返しですが、モラハラ人間は本当にこの論法を使います。
「パパはママとお兄ちゃんと僕へ一人当たり$500を毎週払うべきだよ!」
「申し訳ないけど、そんな収入はパパにはないよ。嘘なんかついてない。給料明細を見せてあげるよ。そして、パパの給与のすべてを家族に分配できる訳じゃない。家のローンだったり、税金なんかを払わないといけないんだ」
「わかった。じゃあ、ちゃんと数字を見て話し合おう。パパ、僕はインターネットを使えるから、嘘をついたら分かるよ」
そう自慢げに言って、僕の務める大学のAssistant professorの給料が一週間当たり$1,110なのをちゃんと調べてきました。僕も給料明細を次男に見せて、$1,110/weekが正しいこと、僕が嘘をついていないことを示しました。
その後は、レシートなどの証拠を見せながら、いろいろな必要経費を一週間当たりで算出し、いくらお金が残るのかを割り出しました。
「思いがけない出費もときどきあるからね。貯金をする必要もあるよ。毎回毎回、使い切っちゃいけなんだ。パパの経験上、月に一回は何か特別な出費がある。今月は、パパの車の修理をしただろ?」
「そうだね。使い切っちゃいけないね。」
結果的に僕は一週間当たり$50の割り当て、妻と子供達が$150の割り当てとなり同意書を作りました。僕一人vs 他の家族三人の対決構造になっているのは気に入りませんが、かなり大きな前進です。Step by Stepです。
妻が一週間$150で抑えてくれれば、マネハラはほぼ解決です。
妻を銀行口座から締め出して以降、先に書いたように$1,000-2,000くらいのお金の無心が月に二回から三回ほどありましたから、それが一ヵ月で$600ちょっとになってくれればかなり助かります。
僕は、このように実際の数字を基準に現実的に話し合おうと、ずっと妻に提案してきたのですが妻は全く聞き入れませんでした。
妻はかなり頭は良く、これくらいの算数は絶対にできるはずですが、自分の浪費欲求がその理性的な思考を上回るのです。
9歳の子供でもできることが、40歳を過ぎた妻にはできないのです。
「あんたの安すぎる給料なんかでやれるはずがない!」と叫び続け浪費を改めることはありませんでした。
だったらどうするの?という質問に彼女は答えられません。
そもそも収入範囲内で生活をするという一般常識を受け入れられないほど、自分の浪費欲求を抑えられないのです。
自己愛性パーソナリティ障害おそるべしです。
僕は次男に「少なくてごめんね。でも、パパが嘘ついていないこと、これが常識的な金額だってわかっただろ?」といいました。
「常識的な金額だね。少なくても何もないよりましだよ」
次男は、妻のモラハラ論法、「僕が一切妻にお金を渡していない」をそのまま素直に理解しており、それを解決したことを喜んでいました。
そして、「ママ!僕やったよ!これでこらから生活できるね!ほめてくれる?」と自慢げに母親の元へ行ったのでした。
まとめ
僕がやったマネハラ対策は、自分に収入があり加害者に収入がない場合のものです。
毅然と加害者がお金を使えない状況にしました。
でも、愛情を持って加害者へ接することも大事と思います。
だから、僕は、妻はすぐには変われないことを理解し、しばらくは無茶なお金の無心にも応じ続け、説得も続けました。
そして、いつまでもお金の無心に応じ続けるのは妻のためにならないという時期まで待って、支払いを拒絶しました。これも愛情です。離婚後、妻は一人でやっていかなくてはならないのですから。
最後の同意書は神様がくれたプレゼントのようなものですが、明るく誰に対しても愛情を持って接していると奇跡が起きるのかもしれません。
最後に
最後の同意書は、神様っているのかなと思った出来事でした。
僕がどうしても成し遂げることが出来なかったことを9歳の子供がやりました。
モラハラ妻が事実を歪曲し、モラハラ論法を駆使した結果、自分が一番可愛がっている存在によって、自らの浪費行動を改めざるを得ない状況に追い込まれました。
「パパは、みんなに$500づつ毎週支払うべきなのに、それを独り占めしている」
「パパは、ママに一切お金をくれない」
子供達が僕への憎しみを持つようにと妻が、繰り返し子供達へ吹き込み続けた結果、次男に「僕が何とかする!」と正義感に火をつけたのです。
そして、自分の優秀さをママに褒めて欲しい次男は、論拠もなく、より多くのお金をパパに支払わせることをしませんでした。
パパから貰う金額にはちゃんと論拠があるとママに自慢したかったのです。
「僕は、ちゃんと、パパの収入と固定費などの支出を計算して、この金額を算出したんだよ。だからね、この金額を使っても、我が家の収支は成り立つんだよ!すごいでしょ!?」
本当にすごいです。それは大人のママができなかったことですから。
パパは、その計算はできたけど、ママを説得することはできなかったから。
妻は、これまでのように何の根拠も計算もなく、突然、$1,000、$2,000と僕に請求することができなくなりました。そんな金額を僕が継続的に支払ったら、家族が破産することを子供達が知ってしまったからです。
因果応報です。
次男との最後の会話は嬉しいものでした。
「パパ、ちゃんと、共同口座へ毎週$150入れてよ」
「パパの分の$50も振り込まれるから、$150以上に振り込まれるよ。でも、ちゃんとママに念押ししてね、$150以上は引き出さないって」
「当然でしょ!同意書の意味知ってる?パパもママもサインをしたんだよ」
自信満々で可愛かったです。
これで、妻からのマネハラが終わると思っていませんが、それなりの抑止力になることを願っています。
妻は今後も、意味不明な理屈を並べて、お金の無心をしてくることは覚悟しています。
それでも、明るく愛情を持ってがんばります!