はじめに
子供と一緒にマネハラ対策をしたことを前回の記事で書きました。
書くと長くなるのでその記事では子供との会話はスムーズだったように書きましたが、実際にはともて大変でした。
朝から始めて夜までかかりました。
なぜかというと子供達が毒母(モラハラ妻)の影響で、すでにモラハラ気質と論法を獲得しているからです。
親のモラハラ気質が子供にコピーされるというのは本当です。その中でモラハラ論法も獲得して行きます。
僕は、子供達がモラハラ論法を獲得していく過程を観察していて、モラハラ加害者がどのように一連のモラハラ論法を獲得して行くのかを理解できたと思いますので紹介します。
将来、子供がモラハラ加害者に成長してしまうのではないか?はモラハラ配偶者を持つ人にとって大きな心配ごとの一つです。
子供がどのようにモラハラ気質、論法を獲得していくのかを理解することでその対策のヒントになれば幸いです。
三つのモラハラ論法
モラハラ加害者が、被害者を言い負かしたり、責任転換するために使う論法は三つあります。
1)論点をずらす。論点をすり替える。詭弁とも言えるような屁理屈を連打する。
被害者は、すり替えられた論点を元に戻すことが出来なかったり、すべての屁理屈を正すことが出来ずに言い負かされます。
2)自分に都合よい事実だけを繋いでいく。
自分にとって都合の悪い事実には一切触れることがなく、都合の良い事実だけを繋いで行きます。加害者が取り上げるものは、すべて事実なので、その連打に圧倒されて被害者は言い負かされます。
3)自分の欠点や悪い部分をあたかも被害者がその欠点を持っているかのように責め立てる。
「投影同一視」「自己紹介」と言われます。加害者が責め立てる内容があまりにも加害者そのものを表現しており、被害者は大きな混乱に陥ります。
子供達が獲得する最初のモラハラ論法
モラハラ被害者の方なら、誰しもモラハラ加害者が論点をずらしたり、すり替えて議論が進まなかったり、煙に巻かれたり、責任の所在がうやむやになり、結局言い負かされた経験があると思います。
また、詭弁とも言えるような屁理屈を連打され、すべての屁理屈を正しきることができずに言い負かされたことがあると思います。
僕の妻は、僕に対しても子供に対しても、この論法を常に使っています。
子供達が毒母の影響で最初に獲得するモラハラ論法はどういうわけか、これなのです。
前回の記事に書いたように家計の収支の計算をしていたのですが、子供達は常に論点のすり替えをしてきました。
一週間の収入がいくらで、固定費がいくらだから、使える金額はいくらだよ、という議論をしているのに、子供達は論点をすり替えてくるのです。
「どうして、パパは収入が増えないの?」
「パパもがんばってるけど、明日、収入が増える訳じゃないだろ?今あるお金で話そうよ。」
「どうやったら、収入が増えるの?」
「プロモーションされれば増えるのだけど。でも、そんなこと言ったて、明日、収入が増える訳じゃないから、今ある収入と支出をもとに話し合おうよ」
そうやって話を戻して、議論をしているとまた「どうして、そんな収入なのに子供が二人もいるの」と議論をすり替えてきました。
「そんなこと言っても、減らすわけにはいかないだろ。今は、お金の収支を議論しているのだから、話をすり替えないで」
このように常に話をもとへ戻す努力をしなくてはいけないのです。
これを朝から夜までやったのです。
話の腰を折られるし、その都度、説明をして話を戻さなくてはならず、イライラもしましたし、大変でした。
今後の予想
子供達が獲得する最初のモラハラ論法は、「論点をずらす、論点をすり替える」だと分かりました。どういう訳か、これがまず最初になるのです。
ここからは僕の予想ですが、子供達がモラハラ加害者へ成長して行く過程で、次に獲得するモラハラ論法は、都合の良い事実だけを繋ぐだと思います。
論点をすり替えて煙に巻き、その先に、自分にとって都合の良い事実を持ってくると効果的に議論に打ち勝つことができることを学ぶのだと思います。
実は僕の子供達はすでにこれを習得しつつあります。
そうやって、論点をすり替え、都合の良い事実だけを繋ぎ、自分に起きる嫌なことをすべて他人に責任転換することにより、さらに自分で責任を取ることや、謝罪をすることができない人格が形成されます。
自分の責任だと認めることができないので、また、他人に責任転換するという悪循環が生まれます。
こうして、何一つ自分の責任や非を認められなくなり、自分の欠点を被害者に投影する「投影同一視」「自己紹介」という論法を獲得するのだと思います。
この論法の代表格は「お前こそモラハラだ」です。
その心理は、自分はそれを注意している人間なのだから、自分にその欠点があるはずはないと思い込みたいのです。
つまり、自分に欠点がある、間違いを犯したことを認めることが全くできないのです。
対策
残念ながら、妻はもう手遅れでしょう。どんな些細なことも自分の責任だと認めることはできません。何か嫌なことがあるとすべて周りの人へ責任転換します。
だから、対策は子供達に対してのみです。
これが最善かどうか分かりませんが、今は、認知療法を行っています。
「ほら、また、論点をすり替えたよ。今、議論していることをちゃんと話し終えてから、次の議論に進もうね」と毎回指摘しています。
時間もかかり大変でしたが、このマネハラ対策の話し合いも何とか建設的な形で終えることができました。
何度説得しても妻とはこの話し合いを持つことすら出来なかったことと比較すると、子供達はまだ間に合うかもしれないと希望を持っています。
まとめ
毒母から子供達が最初に獲得するモラハラ論法は「論点をずらす、すり替える」である。
次は、論点をすり替えた先に「自分の都合の良い事実」だけを持ってくるようになり、「自分に都合の良い事実だけを繋ぐ」というモラハラ論法を獲得する。
そうやって責任転換している間にどんな些細なことも自分の責任として受け入れられない、自分の間違いを認められない人格が形成され、「自己紹介」を獲得して行く。
対策としては、その都度、論点をすり替えたことを指摘して、建設的な話し合いをするように心がける。
最後に
毒母の影響から子供達を守り、モラハラ加害者にしないためには継続的な努力が必要です。妻からだけでなく、子供達からのモラハラに対して、心折れることなく立ち向かうのは大変だと実感しています。
でも、希望と明るさを持って今後も根気強く対処していくつもりです。