アメリカで第三者へモラハラ被害を訴えたときの違和感
食事制限の虐待の記事を最近書いています。
アメリカでは、言葉による虐待、いわゆるモラハラ被害を受けていると第三者へ訴えても、あまり真剣に聞いて貰えないというか、現状を分かって貰えないという印象を持っています。
ふーん、という感じで聞いているだけです。
ところが、食事禁止の虐待を受けていると訴えると、真剣に聞いてくれるようになり、現状を理解してくれるようになります。
そして助けてくれるようになります。
- アメリカで第三者へモラハラ被害を訴えたときの違和感
- アメリカ人はいつもどぎついことを言う
- 日本人以外の人の食事禁止に対する反応は凄い
- 日本人は絶食に強い
- 真剣に対策を考えてくれる
- まわりの人に支えられて
- まとめ
アメリカ人はいつもどぎついことを言う
言葉による暴力がアメリカ人に響かないのは、日本人と比べるとアメリカ人は常にかなり酷いことを言うからだと思います。
アメリカ人は、日本人と比べると気分を害したときは、かなり酷いことを言います。
汚い言葉を使います。
僕の周りにはいろんな国からの移民一世も多いので、アメリカ人という表現は必ずしも正しくありませんが、簡易的にこの記事ではアメリカ人とします。
僕は近所のお兄さん、おじさん達と週一回フットサルをしています。いつもの同じメンバーでそこまで言うか!?と思う汚い酷い言葉が飛びかいます。
映画の字幕で「俺のケツを舐めやがれ」なんて見ませんか?
これはかなり直訳に近いですが、ケツは実は黄門様ですからね。
日本人は、おしりペンペンするあたりのどこかに口をつけろって言っていると想像するでしょう。
相当にきつい言葉が公共の映画にも使われることが分かります。
でも、こういった言葉の本当の意味やニュアンスを日本人に伝えることは不可能だと言った僕の友人がいました。なぜ不可能かというと、日本人にはそもそも、こんなどぎついことを他人に言う習慣そのものが無いからです。
日本人は「俺のケツを舐めやがれ」を現実ではない空想世界の言葉のようにとらえていると思います。
例えどんな状況であっても、まさか、舌をだして、その部分を舐めろと他人に言うことがあるとは日本人には想像できません。
日本人は、この類の言葉の持つ汚さ、重さ、どぎつさは理解できていません。
何が言いたいかというと、アメリカ人は、日本人と比べると日々普通の状態で言葉による暴力の中にいるということです。
だから、暴言を受けていると言ってもアメリカ人にはあまり響かないようです。
日本人以外の人の食事禁止に対する反応は凄い
アメリカ人はこの食事禁止に対する反応が凄いです。
日本人の僕としては少しびっくりしてしまうくらいの反応をします。
アメリカでは、言葉による虐待、モラハラの話は、ふーんという聞いている人も、妻から食事が禁止されていると伝えた途端に凄い反応をします。
驚きの表情を浮かべ大きな声で
Is she crazy?!??!?
となることが多いです。
日本人として温度差を感じるというか文化の違いを感じます。
言葉による虐待は大したことはないけど、食事の禁止はあり得んだろうと思っているようです。
日本人は絶食に強い
アメリカに来て分かりましたが、日本人ほど絶食や空腹の苦痛に耐性を持った民族はいないと思います。
断食、即身仏など文化の影響かもしれません。
食事を摂らないことを悪いことや苦痛だと認識する回路が他の民族に比べて薄いです。
日本人は、ダイエットの方法として、まずは、食べる量を減らすことを選択します。
それ以外の民族はというと、食べる量はそのままに薬を飲んで痩せようなんて発想をします。
アメリカ人配偶者を持つ日本人からこのギャップを感じると聞いたこともあります。
アメリカ人は、空腹になると明らかに不機嫌になったり、手が震えてるなんて言った人もいました。
おそらく日本人よりも大きな苦痛を感じているように思います。
だから、食事禁止はアメリカ人にとってはかなりな苦痛であり虐待だと認識するようです。
日本人の僕としては、えっ、そこにそんなに反応するの?という温度差を感じます。
真剣に対策を考えてくれる
このような背景で、食事禁止の事実を伝えるとアメリカ人は真剣に同情し対策を考えて
くれるようになります。
一番よく言われるのが、「外食すれば?」です。
心配してくれて言っているのは分かるのですが、これを言う人は、DVやモラハラには必ずマネハラが伴うことを知りません。
虐待の被害者には、外食するお金がありません。僕もそうです。
「でも、クレジットカードがあるでしょ?」なんて言われます。
「妻がそのクレジットカードを使い込んですでに$3,000の(Due)負債があって、銀行口座の残高が$300。来月のこのカードの支払いどうしょう?なんて悩んでいる中で、そのカードを使ってさらに外食しようなんて気分にならないよ」と伝えるとアメリカ人の中で何かのスイッチが入るように虐待の現状が理解されるようです。
ここに来て初めて、モラハラ被害者が受けている言葉の暴力が、彼らが日々使っているどぎつい言葉とは異質のものだと理解するようです。
このような順番を経て初めて「シンイチ、もう、離婚するしかないよ」なんて話になります。
まわりの人に支えられて
このような経緯で僕の職場の人達は僕がどのような状況に置かれているかを理解してくれています。
シンイチこれ食べなと言って食べ物を持ってきてくれます。
中には本当にお弁当のようなものを持って来てくれる人もいます。
秘書さんの一人から、電話があり、
「シンイチ、私のオフィスに来て」
「どうして?」
「いいから、来なさいって言ってるでしょ!!」かなり怒っている。
「やばい、これは、何かやらかしたんだ、謝りに行かないと」と思って行くと食事を準備してくれていたりしました。
怒らずに普通に言ってくれって思いましたけど。
まとめ
アメリカでは言葉による暴力を受けていると第三者へ訴えてもあまり響かない。
食事禁止に対するアメリカ人(日本人以外の人)は、日本人からすると、びっくりするくらいの反応をする。
食事禁止をきっかけとして虐待の現状を理解し助けてくれるようになる。