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「世間の常識」と「恥」を組み合わせるモラハラ論法

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「恥」はモラハラ人間には重要なキーワード

モラハラ人間は「世間の常識」を盾に取り「恥」かしくないのかと被害者を責め立てることが良くあります。

モラハラ人間は、この論法を使って、被害者を攻撃し快感を得ると同時に被害者の罪悪感を煽ります。

被害者は何とも言えない違和感を感じつつも、自分は非常識でダメな人間なのではないかと罪悪感を感じます。

被害者は、加害者からの暴力と暴言を受けても、自分が非常識で無能な人間だから仕方がないと考えるようになり、一種のマインドコントロールに陥ることもあります。さらに、被害者自身が、加害者からの暴力と暴言に対して反抗しようとも脱出しようともしない学習性無力感と呼ばれる状態になります。

この意味でこのモラハラ論法は恐ろしいものです。

僕自身も妻からの暴力と暴言を14年間、受け続けましたが、ずっと「自分が悪いから仕方がない」と学習性無力感の状態でした。

 

このモラハラ論法をモラハラ加害者が使う理由

モラハラ加害者が「世間の常識」を盾に取る理由は、自己肯定力が低いためです。

「私が嫌だから止めて欲しい」「私はこうして貰えると嬉しい」と言えないのです。

彼らはありのままの素の自分には価値がないと深層心理では考えています。

価値がない人間がして欲しいのことにも価値はないことになります。

「私が嫌だから止めて欲しい」の「私」に価値がないので、その「私」が「止めて欲しいこと」にも価値がない、根拠が強くないのです。

「自分は相手より上か下か」、「価値があるのは自分か相手か」という視点で人間関係を常に捉えているモラハラ人間独特の発想が良く表れています。

自分自身には価値は無いので「世間の常識」という「虎の威」を借る手段に出ます。

同様に「虎の威」を借る手段として、「まわりのみんな」が、あなた(被害者)を変だと言っていた、非常識だと言っていたという言い回しを使うことも多いです。

 

一方で、「恥ずかしくないのか!?」の言葉にも同様の行動原理が隠されています。

「私は、それって恥ずかしいことだと思うけど」と言えないのです。

「私」に価値がないから。

だから、主体を被害者自身にして、「あなたは恥ずかしいと思わないのか!?」と責め立てます。

 

「恥ずかしくないのか!?」の言葉に隠されたもう一つの意図は、自分の欠点を相手に投影して自分を守る「自己紹介」です。

モラハラ加害者は、「世間の常識」で考えた場合には、被害者よりも加害者自身の方が恥ずべき存在であることを深層心理では知っています。

モラハラとは、加害者の心の問題によって発生するストレスを、本来は慈しみ守るべき家族を傷つけることで発散する、とても幼稚で恥ずかしい行為です。

自分(加害者)は「恥ずかしくないのか!?」と注意している立場なのだから、自分(加害者)が、恥ずかしい人間であるはずはないと思い込みたいのです。

このようなモラハラ論法を「自己紹介」と言います。

被害者のことを言っているようで実は加害者自身のことを言っているので、これを被害者の立場から揶揄してこう呼ばれています。

「それって自分のことでしょ」っと言うわけです。

「誰が恥ずかしいって、あなた(加害者)自身だよね」ということです。

 

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Image provided by Peggy und Macro Lachmann-Anke via Pixabay

我が家の実例

浪費

何度も記事にしていますが、我が家の無職モラ妻の浪費は凄まじく生活が成り立ちません。

とにかく生活が成り立つように消費を考えて欲しい僕は何度も頼んできました。

そして、いつもだいたい同じような反論をされます。

「あんたの給料で生活できるはずがない。そんな安い給料であんた恥ずかしくないの?私のまわりの人は、こんな安い給料でやりくりしろなんて言ってるあんたの頭がおかしすぎると言っている!このあたりの平均世帯収入を調べてよ!」

確かに僕の住んでいる地域の平均世帯収入は、僕の収入よりは上です。それでも、同じくらいの収入でやりくりしている家庭は沢山あります。

平均世帯収入というのであれば、平均世帯就労人数を調べて欲しいですね。絶対に1以上です。平均世帯収入/就労人数を計算すれば、我が家は平均以上です。

我が家が平均世帯収入以下なのは、妻が働かないからという見方もできます。

 

足りないというなら、働きに出れば、などと言おうものなら、

「妻に働きに出ろって、あんた、男として恥ずかしくないの!?」です。

 

モラハラには、必ず、マネハラ、浪費が伴いますから、「そんな安い給料で恥ずかしくないの!?」「妻に働かせるなんて恥ずかしくないの!?」は、モラハラ妻に苦しむ人は皆同じことを言われた経験があるのではないかと思います。

 

少し、余談ですが、夫の収入が足りない場合は、日本もアメリカも一緒です。

女性は働きに出ます。働きにも出ない、やりくりにも協力しない、ただひたすら浪費を続けるのはアメリカでも非常識な行為です。

 

妻のこの言動を聞いたアメリカ人女性から言われたのは以下です。

「シンイチの給料が少なすぎるって暴言を吐くのは構わない。でも、その場合は、彼女はそのことを自分で証明しなければならない。彼女は働きに出て、シンイチよりも良い収入をいとも簡単に得られることを証明しなければならない。でも、シンイチの給料はそんなに悪くないから、残念だけど、彼女はそれを証明できないでしょう」

 

料理の失敗

妻がなぜか早朝から料理を始めたことがあります。

僕は寝ていたので妻が料理を始めたことすら知りませんでした。

ところが、妻は、料理をしていることを忘れたようで、料理を焦がしてしまいます。

そして僕を叩きお起こしました。

「あんた、何で気付かないの!?バカじゃないの!?何で私より近くにいて焦げているのに気付かないの?恥ずかしくないの!?こんなダメな奴がこの世に存在するなんて恥ずかし過ぎる!」

妻の言い分では、僕が寝ていた場所が、妻がいた場所よりもキッチンに近いから、焦げていることに気付かなかった僕が悪いということでした。

寝ていて料理していることすら知らない僕には、どうすることもできませんでした。

今では、モラハラ人間が良くやる責任転換だと分かりますが、当時は何とも理解に苦しみ、そして違和感を感じた出来事でした。モラハラ人間は、自分の非や失敗を認めることが出来ず、いつも他人に責任転換しようとします。

そして、ここでも、「世間の常識」的に考えて、あんた(僕)がおかしいという意味合いになるような言葉を使っています。

 

芝刈り

僕が庭の芝刈りを終えて家に入ると妻が激高して蹴りを入れてきました。

芝の刈りカスが家に入ったというのです。

「これはこの家族におけるあんたの仕事だよ!男がやるって常識でしょ!こんなことも出来ないなんて恥ずかしくないの!?」

炎天下の中で数時間庭仕事をして、なんの感謝もなく暴力暴言とは、かなり憤りました。芝刈りをすれば、少しくらい芝が服について、それを脱いだ時に床に落ちることくらいあります。

確かに芝刈りは男の人がやるべきことかもしれませんが、この妻の言動は、何とも言えない違和感を感じました。

このときばかりは、反論しました。

「芝刈りが僕の仕事だというのは認めても良いよ。では、僕の芝刈りに対応する君のこの家族における仕事は何ですか?これだけは私(妻)の仕事。もし、仕上がりが気に入らなければ、暴力暴言も甘んじて受けますって仕事は何ですか?子供の教育ですか?もし、彼らのテストの結果が悪ければ、僕は、君に蹴りを入れても構いませんか?料理ですか?もし、美味しくなければ僕は君に「何やってんだ!お前の仕事だろう!こんなことも出来ないのか!」って暴言を吐いても構いませんか?何でも良いですよ。これは私(妻)の仕事で、結果次第では暴力暴言も甘んじて受けますというものを教えて下さい」

妻は何も答えられませんでした。

そんな仕事は妻には存在しないのです。僕にだけ存在するのです。

モラハラ人間の、自分には甘く他人には厳しい、他罰的な性質が良く出ています。

 

「まわりの人」「みんな」を使った例

母子家庭の子供ようだ

妻が言うには、子供達の学校先生が、僕の子供達は、まるで母子家庭で育った子供、つまり、父親がいない子供のように感じると言ったのだそうです。

僕がダメな父親だと責め立てるときにこれを使います。

 

子供を見ていない

妻が言うには、僕が子供達をスクールバスまで送るときに僕が子供達のことを見ていないと、近所の人が苦情を言っているそうです。

これも、僕がダメな父親だと責め立てるときにこれを使います。

 

まわりの人は本当にそんなことを言ったのか

他にも例を上げればきりがないほど、モラハラ妻は「まわりの人、みんなが、あんた(僕)は、おかしい、ダメな人間だと言っている」をよく使います。

では、本当にまわりの人はそんなことを言ったのかというと、言っていないと思います。

おそらく、第三者との会話を自分勝手に都合よく解釈しているだけだと思います。

よその夫婦の一方の欠点や問題を、もう一方に伝えた経験がある人はどれくらいいるのでしょうか。僕は、一度もしたことがありません。

または、妻が僕の悪口を誰かに話していて、何となく、「そうだね、あんたの夫は良くないね」と同調したとことを、「他の人もあんた(僕)が、おかしい、ダメな人間だと言っている」と自分に都合よく解釈している小学生レベルのことだと思います。

 

まとめ

モラハラ人間は、自己肯定力が低いので「世間の常識」や「まわりの人」を盾にして「恥」かしくないのかと攻撃してきます。

モラハラ人間は、もっともらしい理由をつけて、自分のモラハラ行為を正当化しようとします。

そのもっともらしい理由の一つが「世間の常識」と「まわりの人」です。

しかし、モラハラ加害者の言う「世間の常識」や「まわりの人」は、かなり怪しいです。

そもそもDVやモラハラを行うこと自体が「世間の常識」で考えたときに「恥」かしい行為です。

相手の言うことを理解しよう、相手の立場に立って考えてあげようという優しい被害者は、「悪いのは自分だ」と洗脳されることもあるので、このモラハラ論法には注意が必要です。

 

以下の記事でモラハラ論法を総括しています。