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モラハラ論法一覧

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モラハラ論法一覧

モラハラ人間(自己愛性人格障害者)が、使う特徴的なモラハラ論法は以下のようなものです。

1)「世間の常識」的に「恥」だと責める

2) 自分の欠点を他者へ投影する「自己紹介」

3) 屁理屈と論点のすり替え

4) 都合の良い事実や論理だけを繋ぐ

5)立ち位置がころころ変わるモラハラ論法

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Image provided by John Hain via Pixabay

 1)「世間の常識」的に「恥」だと責める

モラハラ人間(自己愛性人格障害者)は、被害者のことを「世間の常識」的に考えて「恥」かしくないのかとと責める立てることが良くあります。

例えば、夫に対して「そんな稼ぎで恥ずかしくないの!?」と責めたり、妻に対して「お前は何も出来ない。そんなことも出来ないのか!? 恥ずかしいと思わないのか!?」といった発言がこれに該当します。

被害者が、優しくて共感性に溢れている場合、加害者のこのような発言を真に受けてしまい、罪悪感を感じ、自分が悪いから仕方ない、悪いのは自分だとマインドコントロールに陥ります。

この論法を使う理由

このモラハラ論法をモラハラ人間が使う理由は以下の二つです。

1) 自己肯定力が低い

その攻撃的な物言いとは裏腹にモラハラ人間は劣等感の塊で、ありのままの自分には価値はないと思っています。自分に自信がないので「世間の常識」という自分の外にある権威に頼ろうとします。

これと全く同じ発想のもとでモラハラ人間が良く使うのは、私(加害者)だけでなく「まわりの人」がみんな、あなた(被害者)を異常だ、変だ、非常識だと言っている という言い回しです。

自分に自信がないので「まわりの人」を権威として利用します。

2)自分を恥じている

劣等感の塊であるモラハラ人間は、自分自身が恥ずべき人間なのではないかという恐怖を常に感じています。

この恐怖を払拭するために逆に被害者こそ恥ずべき人間であると責め立てます。

この心理は、次に紹介する「自己紹介」と呼ばれるものです。

 

この「世間の常識」と「恥」を組み合わせたモラハラ論法は以下の記事で紹介しています。

 

 2) 自分の欠点を他者へ投影する「自己紹介」

モラハラ人間(自己愛性人格障害者)は、自分自身の欠点を被害者に投影して責める立てることが良くあります。

モラハラ人間が、被害者を責め立てる内容が、あまりにも、モラハラ人間そのものを言い当てているので、被害者は混乱します。

頭がおかしくなりそうになります。

被害者は、モラハラ加害者の頭がついにおかしくなったのか、それとも、自分の頭がおかしいのかと大きな混乱に陥ります。

共感性がなくいつも被害者に暴言を吐き続けている加害者が、「お前は本当に他人への思いやりがない」とか「相手の立場に立って考えてみろ」とか言ったりします。

また、「他人に対する言葉使いは良く考えて、思いやりのあるものにしなければだめだよ」などと、賢者ぶった発言をします。

「 お前こそモラハラだ!」も、典型的な自己紹介です。

 

この論法を使う理由

自己肯定力が低いモラハラ人間は、自分の非を認めて謝罪することができません。

ただでさえ、自分には価値がないのに、さらに短所まで存在するとなると、もう生きてはいけないくらいの恐怖を感じます。

 

その上で、「世間の常識」や「まわりの人」という権威・規範を必要とするので、その権威・規範に非常に敏感です。だから、モラハラ人間は、自分が行っているモラハラ行為が「世間の常識」的に「恥」ずべき行為であることを知っています。

恥ずべき行為をしているのにそれを認めることが出来ないので、モラハラ人間は、自分が行っているこの恥ずべき行為を無かったことしようとします。

そこで、自分の恥ずべき行為を、あたかも被害者が行っているかのように責め立てます。自分は、その恥ずべき行為(欠点)を注意している立場なのだから、その恥ずべき行為(欠点)を自分が行っている、もしくは、持っているはずはないと思い込みたいのです。

被害者が言った良いことや良いアイデアを、少し時間が経過してから、加害者のオリジナルのアイデアのように言うことがあります。

あれ、それって昔、私が言ったことと同じじゃん!?と思ったことはありませんか?

これも実は、この自己紹介に関連した動機で行われるものです。

 

この自己紹介については、以下の記事で紹介しています。

 

3) 屁理屈と論点のすり替え

議論となった場合、モラハラ人間が、とにかく良く使うのが「屁理屈」と「論点のすり替え」です。

被害者としては、これをされると、とにかく疲れます。自分の議論したいことに話を戻すために、すべての屁理屈を正し、すり替えられた論点を元に戻さなければならないからです。この屁理屈と論点のすり替えが、相手をしている被害者の頭が変になりそうな方向へ行くこともしばしばあり、気持ちが悪いです。

僕の経験では、妻がこの屁理屈と論点のすり替えを行うようになってから、まともな議論になったことは一度もありません。

もし、あなたの配偶者が、これを使うようなったら、絶対にまともな議論になりません。諦めることをお勧めします。時間と労力の無駄です。

 

この論法を使う理由

この論法を使う理由も、自分の非を認めることが出来ないからです。

「それは、私が悪かった。すまない。」この言葉を言わないための死に物狂いの抵抗が、屁理屈、論点のすり替えとなって現れます。

 

こちらの記事で屁理屈と論点のすり替えを実例紹介しています。

 

4) 都合の良い事実や論理だけを繋ぐ

これも議論となった場合、モラハラ人間が、良く使う論法です。

自分(加害者)にとって、都合の悪い部分には一切触れることなく、都合の良い部分だけを繋いで論理を構築します。

モラハラ加害者との議論でいつも言い負かされるが、何か、言いようのない違和感を感じる場合、この論法が使われている可能性があります。

モラハラ加害者が、論拠として使う個々の事象は事実なので、何となく理屈が通って感じるのです。ただ、加害者にとって都合の悪い事象には一切触れないため、それが何とも言えない違和感となって残ります。

また、モラハラ加害者が、第三者に自分こそ被害者だと訴えるときにもこの論法を使います。

モラハラ被害者としては、加害者がこういう論法を使うことを知っておくことが大事です。

この論法を使う理由

この論法を使う理由も自分の非を認めて謝罪することができないからです。

自分の非を認めないための死に物狂いの抵抗が、この論法になって現れます。

共感性の欠如というモラハラ人間の特徴も関係しています。

都合の悪い、一切の臭い物には蓋をしておいて、都合の良い点だけを拾い上げて議論を展開しますが、それをされた側がどう感じるのかを想像することが出来ません。

加害者は、自分がどれだけ恥ずかしい論理展開をしているかを客観的に判断できません。

以下の記事で、我が家のモラハラ妻が離婚弁護士に話したことなどの実例を挙げて、このモラハラ論法を紹介しています。

 

我が家のように離婚裁判が始まり、モラハラ人間が追いつめられると、この論法がさらに進化を遂げます。

頭の中で構築した文章を自分に都合の良いように切り貼りして話すようになります。

 

5)立ち位置がころころ変わるモラハラ論法

上の都合の良い事実や論理だけを繋ぐ結果として、モラハラ加害者の立ち位置がころころと変わることがあります。

その時、その時で上の都合の良い立ち位置を取るので、モラハラ加害者の立ち位置がころころと変わります。

モラハラ加害者は、一貫した考え方や信念のもとでの行動や言動よりも、目の前の一つ一つの議論に打ち勝つことを重要視しています。

その時、その時の薄っぺらい対応をします。

自分は清廉な人間だと言いたいときには、「私はお金には執着しない」と言いながら、離婚後の相手の人生を潰したいために多額の金銭を要求します。

離婚時に相手の非道を訴え悪口雑言を浴びせながらも、離婚のプロセスを妨害するのもこの典型です。

そんなに嫌な相手なら、一日も早く離婚したらどうですか?

この理屈が通じません。

 

モラハラ加害者の頭の回転が速い

すべてのモラハラ論法は、気持ち悪く、手強く、常識はずれでこれに立ち向かうのは難しいです。

さらにモラハラ加害者は、議論となった場合は、凄まじく頭の回転が速くなります。

凄い速さで、上記のモラハラ論法を繰り出します。物凄い言葉の回転の速さで、被害者が話そうとすることを遮って攻撃を続けます。

なぜ、モラハラ加害者は議論となると頭の回転が速いのかを以下の記事で考察しています。

 

まとめ

モラハラ論法をまとめました。

尊大な自己像を持っているにも関わらず、自己肯定力が低く、劣等感の塊であるとモラハラ加害者の心の問題により、「恥」をキーワードにしたモラハラが行わます。

モラハラ加害者は、「世間の常識」などの権威付けを必要とするため、自分のモラハラが恥ずべき行為であることを認識しています。

その上でモラハラ加害者は、自分の非を認めることが一切できないので、この非を取り繕うために「自己紹介」、「屁理屈と論点のすり替え」、「都合の良い事実だけを繋ぐ」モラハラ論法を駆使して、死に物狂いで自分の非から逃げ続けます。

モラハラ加害者の独り相撲に被害者は傷つきながら無理やり付き合わされることになります。

被害者、弁護士、警察などモラハラ加害者と付き合うことになる人は、彼らがこういう論法を使うとことを知っておくと良いと思います。