アリモニーの悪用
アリモニー (Alimony) は、日本語で「扶養料」と訳されます。離婚の際に、収入が多い配偶者が相手に支払う生活補助費のことで、アメリカでは一般的な制度です。しかし、この制度はしばしばトラブルの原因になります。特に、自己愛性人格障害者がアリモニーを悪用して被害者を経済的に追い詰める事例が多く報告されています。この記事では、アリモニーにまつわる闇とその悪用例を紹介します。
一般的なアリモニーについての解説は以下の記事です。
アリモニーはアメリカのすべての州にある制度です。呼び名が週によって異なることがあります。
例えばカリフォルニア州でのアリモニーについてはこちらを参照して下さい。

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DV・モラハラ加害者の離婚裁判に潜む真の目的
DVやモラハラを行う自己愛性人格障害者にとって、離婚裁判の目的は普通の人々とは異なります。一般的な人が離婚裁判を「新たな人生のスタート」と捉えるのに対し、彼らは「相手の人生を潰すこと」を目的に行動します。たとえ自分も損失を被る結果になろうとも、相手を苦しめることを優先します。いわば「Lose-Lose」の選択肢を躊躇なく取るのです。
アリモニーの悪用とその実例
アリモニーは収入の差額を基に計算されるため、この制度を利用して被害者から多額の金銭を奪うことが可能です。以下に具体的な事例を挙げて説明します。
無職を装うモラハラ夫
あるDVモラハラ夫は、計画的に仕事を辞めて無収入の状態を作り出した後、離婚裁判を起こしました。収入の差が大きければ大きいほどアリモニーが高額になるため、故意に働かず、収入ゼロを貫いたのです。裁判では「稼ぐ能力がある」と判断されアリモニー請求は却下されましたが、被害者は裁判費用や精神的負担に苦しめられました。離婚後、夫は行方をくらまし、養育費も支払われないまま被害者は泣き寝入り状態です。
精神的な問題を主張するモラハラ妻
精神科医を味方につけ「精神的な問題で働けない」と主張したモラハラ妻の例です。この妻は医学部卒のエリートで、十分に職業に就ける能力がありましたが、意図的に低収入の仕事を続け、アリモニーを受け取り続けています。建設的な行動を取らず、自分の勝利より相手の破滅を優先する姿勢は自己愛性人格障害者の典型です。
自分を殺しかけたDV妻へのアリモニー支払い
ある夫はDV妻に重症を負わされ、妻は逮捕・服役しました。それにも関わらず、彼はアリモニー支払いを求められ、最終的に1年間2万ドル(約200万円)のアリモニーを7年間支払うことに合意しました。自分を傷つけた加害者に経済的支援を続けるという理不尽な状況に陥り、「精神的な拷問」としか言いようがありません。
我が家のモラハラ妻の場合
私もモラハラ妻との離婚裁判を経験しています。彼女は計算方式を無視した法外なアリモニーを要求し、働き始めたものの意図的に低収入を保っています。長年のDVや浪費に苦しみ、離婚時には慰謝料どころか逆にアリモニーを支払う状況に直面しました。
しかし、私は「この程度のお金で離婚できるなら安いもの」と考え、腹を括っていました。
Lose-Loseの選択肢を選び続けるモラハラ人間
アリモニーは永遠に続くわけではありません。期限があり、支払い側の収入減少や死亡などで打ち切られる可能性もあります。それにも関わらず、モラハラ人間は意地でも働かず、相手を苦しめる選択肢を取ります。その結果、自分自身も将来的に困窮する危険性が高まります。
本来であれば、自立を目指して努力する方が建設的であり、元配偶者にとっても支払い負担が軽減されるため双方に利益があります。しかし、自己愛性人格障害者にはその発想が欠けています。
アリモニーの悪用への対策:事例紹介
私が実際に行って効果のあった対策法を一つ紹介します。モラ元妻は、より多くのアリモニーを狙う一方で、私たちの住居(持ち家)も獲得し、そのまま住み続けたいと考えていました。
このように、離婚を迎えたナルシシストは、何もかもを手に入れようとします。彼らは離婚後、持ち家からアパート生活に戻ることを強く嫌がります。その理由は、他者からの賞賛を望むからです。アメリカ、特にニュージャージー州では、持ち家の方が社会的なステータスが高いとされています。ナルシシストにとって、「一戸建てに住む人」として周囲に認識されることは非常に重要であり、逆にアパート暮らしを余儀なくされることは耐え難い屈辱となるのです。
そこで、彼女がその家に住み続けるためには働くしかないことを伝えました。
「裁判所は君が家のローンを離婚後に払えるかどうかは気にしない。でも、債権者である銀行は違う。銀行は絶対に、収入のある債務者から収入のない人への名義変更を許さない。だから、君が働かない限り、私はこの家の所有権を主張する。この家に残りたいなら、君は働くしかない。」
私は家の所有にはこだわりませんでしたが、このナルシシストの特徴を逆手に取り、彼女が働くように仕向けました。当初、彼女は離婚で私からできるだけ多くのお金を得るために無職でいるつもりだったのでしょう。しかし、最終的に彼女は働き始めました。結果として、私はアリモニーの完全回避に成功しました。
私のケースと同様に、持ち家を欲しいと考えるナルシシストは多いでしょう。この対策法が、同じような状況に直面している方々へのヒントとなれば幸いです。
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モラハラ妻・夫によるアリモニーの悪用のまとめ
自己愛性人格障害者が離婚時にアリモニーを悪用する事例は少なくありません。制度の特性を利用し、被害者から多額の金銭を奪おうとする行動は、法律の抜け穴をついた悪用の典型例です。モラハラ加害者が「Lose-Lose」の選択肢を取る背景には、相手を苦しめることを最優先にする歪んだ価値観があります。もっと建設的な生き方が出来れば双方にとって良い結果が得られるはずですが、これが自己愛性人格障害者の根深い問題と言えます。このアリモニーの悪用への対策法の一つは、ナルシシストがアリモニー以上に欲しいものをちらつかせ、それを得るためには、働くしかないと知らしめることです。
