アメリカでナルナルNPD退治の日々

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婚姻中のことをあげつらって離婚後の子供との関係を引き裂かないで欲しい。離婚後はライフスタイルが変わるのです。

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はじめに

片親疎外とは、離婚を主なきっかけとして、一方の親(疎外親)が、もう一方の親(標的親)と子供の関係を引き裂くことです。

この手段として最も一般的なものは、標的親と子供の接触を妨害することです。

標的親が子供と会えない、時間を一緒に過ごせないようします。

残念ながら、法的手段を用いてこれを実行する疎外親がいます。

裁判所へ申し立てを行い、標的親と子供の面会を制限します。

このために疎外親が良く使う手段は、婚姻中の出来事をあげつらって、標的親を悪者にすることです。たとえば、婚姻中、子供の面倒を見なかったとか、宿題を手伝ったことがなかったなどです。

酷い片親疎外を行うのは、自己愛性人格障害者なので、これらの相手を悪者に仕立てる話は多くの場合は誇張であったり、屁理屈です。

でも、例え、事実だったとしても、おかしな理屈です。

婚姻中どうだったから、離婚後は、子供と一緒に過ごすべきでないっておかしな理屈です。離婚後は、ライフスタイルが変わることは間違いないのですから。

Image by Gerd Altmann from Pixabay

 

婚姻中の出来事を問題にすること自体がおかしい

法的手段に出た疎外親は標的親を悪者に仕立て上げます。この場合の悪者とは、子育てに向いていないとか、親として失格であるといったことです。だから、離婚後、標的親は、子供と面会するべきではないなどと主張するわけです。

疎外親は、標的親は子供の宿題を手伝ったことがないとか、学校行事にあまり参加していないなどの、実例を上げて、標的親を悪者に仕立て上げて行きます。

疎外親は多くの場合、自己愛性もしくは境界性人格障害者であり、これらの話はでっち上げだったり、誇張である場合が多いです。

しかし、ここでは、多少事実だったとしましょう。

でも、こういった疎外親の言い分を聞く度に僕が思うことがあります。

それって婚姻期間中のことでしょう?

今から、離婚して、家族の中での役割も、ライフスタイルも大きく変わるのです。

離婚すれば、婚姻期間中とは、違ったライフスタイルになり、親としてやるべきことも変わります。子供との関り方も変わります。

働きに出る夫と専業主婦など役割分担から、一人で稼いで家事もするワンオペへ双方が変わっていくことになります。

婚姻中の役割分担の中での出来事を理由に離婚後の子供との関わりを制限するって理屈そのものがおかしいです。

夫が働きに出て、妻が専業主婦の場合、妻の方が子供達と長く密に接してきたのは事実でしょうが、それを「夫はずっと子供達の面倒を見なかったから、離婚後、子供達と一緒に生活すべきではない」って屁理屈です。

逆に「専業主婦の妻は、子供達にかかる費用を一切稼いでくることはなかったので、そんな経済的に無責任な人と子供を一緒にするわけにはいかない」というものおかしいです。

繰り返しですが、離婚すれば、役割分担からワンオペへ変化します。家事育児を任せていた夫は、以前よりも子供と直接的に関わらなければいけませんし、妻の方は働きに出なければいけません。

離婚すればライフスタイルが大きく変わることは明らかなのに、婚姻中のライフスタイルが離婚後も続くと仮定して、子供との関係を妨害する理屈そのものがおかしいです。

 

離婚調停のシュミレーションYouTube

アメリカで離婚調停のシュミレーション動画にも全く同じやり取りがありました。

50/50の監護になった場合、子供の宿題や学校の準備をサポートすることは出来ますか?と調停員が夫に確認する場面でした。

「もちろんです。」と答えた夫に妻がすかさず「あんた、子供の宿題を一緒やったことなんて一度もないじゃない!」と反論しました。

僕は思わずツッコミを入れたわけです。「だから、それは婚姻中のことであって、離婚すればライフスタイルが変わるのは明白でしょう。新しいライフスタイルの中でそれが可能かどうかが最も大事な点で、出来ると言っているのだから、それでいいじゃないですか。」

夫役の俳優も全くそのように返していました。

「私達はこれから離婚する。私はこれまでよりも沢山の時間を子供と過ごすことになるし、君はいままでのようにずっと家にいる訳にはいかない。」

調停員も「離婚後にそれが出来るかどうかが一番大事ですから」と妻をなだめていました。

シュミレーション動画で取り上げられているので、この屁理屈を使う人は多いのだろうと思いました。

 

実体験談

僕の離婚するモラハラ妻もこれをやっています。彼女は典型的な自己愛性人格障害者なので、彼女の言い分は単なる誇張です。

子供のサッカーのゲームの観戦中の選手交代などの空き時間にサッカーボールでリフティングをしたり、体を動かしていたのが気に入らなかったようで、夫は親として失格だと裁判所へ訴えています。どうでもよい誇張です。

親たるものは、子供のサッカーの試合は、集中して観戦しなければいけないそうです。

親の中には、コーヒーを飲みながら観戦している人もいます。僕がそれをやったら、それも誇張して「親失格」を主張するのでしょう。

子供のサッカーなんてそっちのけでコーヒーを楽しんでいる!父親失格!なんて主張するだろうと思います。

離婚するわけですから、婚姻中のいろいろな出来事に不満があるのは、仕方のないことです。

でも、それをあげつらって親失格論を展開するよりは、離婚後の子供の最善の利益のために、何ができるか、どうやったら子供と両親の良好な関係を維持できるかを建設的に話し合うべきです。

婚姻中に何か親として不適切なことがあった場合も、離婚を良い機会と捉えてそれを改善すれば良いと思います。

 

まとめ

婚姻期間中の失態を理由に離婚後に子供との関わりを制限するべきではありません。

その「失態」と一方の親が思うことも、婚姻中のライフスタイルや役割分担の中で、ある程度必然的に起きたものもあるはずです。

離婚後はライフスタイルが変わるのです。ライフスタイルが変わることは自明なのに、婚姻中の子供との関わり方やライフスタイルが離婚後も続くと仮定することがおかしいですし、それを理由にもう一方の親と子供の関係を引き裂くのは間違っています。

僕の離婚するモラ妻の例のように、僕がしたという婚姻期間中「失態」も親と子供の関係を断絶させるほどのことではないことも多いでしょう。サッカーボールでリフティングをしたから、親子断絶ですか?

婚姻中のことをあげつらって、一方の親と子供の関係を壊すことよりも、離婚後に双方の親がどうやったら、子供の人生に関われるか、子供と時間を一緒に過ごすことができるかを建設的に議論すべきです。

疎外親は、屁理屈と詭弁を使って、もう一方の親(標的親)と子供が一緒に過ごすことは、子供のためにならないと主張するわけですが、親と子供の関係を壊すこと自体が子供への虐待なのです。