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アメリカ離婚事情:浪費する配偶者を銀行口座から締め出す方法と注意点ーアメリカ国際離婚経験者が解説

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浪費の配偶者を銀行口座から締め出すことは可能か?

配偶者の浪費が原因で離婚を決意するケースは少なくありません。浪費は家計を圧迫し、夫婦間の信頼関係を壊す大きな要因となります。本記事では、配偶者の浪費から家計を守るために銀行口座へのアクセスを制限する方法、その際の注意点、関連エピソード、そして筆者自身の経験を交えて解説します。

Image by Gino Crescoli from Pixabay.

浪費を繰り返す配偶者への対応

私が離婚を決意した理由は、妻の肉体的・精神的・経済的虐待(DV)が原因でした。一緒に生活を続けるのが困難だったのです。特に経済的虐待(Economic Abuse)は深刻で、夫婦関係を続けるための妥協が難しい問題でした。

肉体的・精神的なDVについては自己防衛や自己肯定感を高めることである程度対処が可能かもしれません。しかし、経済的虐待の場合、浪費や無計画な借金が家庭の財政基盤を崩壊させるため、婚姻関係を維持するのは非常に難しいと感じました。

例えば、配偶者が家計の相談なしに頻繁に高額な買い物をしたり、借金を重ねたりする場合、その負担を支える側には多大なストレスがかかります。その結果、離婚を選択する人が増えているのも事実です。

離婚費用と浪費問題

離婚には多額の費用がかかります。しかし、配偶者が浪費を続けていると、弁護士費用や裁判費用を捻出することが難しくなる場合があります。この悪循環を断ち切るためには、経済的な準備を進めることが必要です。その方法の一つが、浪費を繰り返す配偶者の家計へのアクセスを制限することです。

アメリカのDV支援団体と現実

DV支援団体に助けを求めたものの、収入が一定額を超えているため支援対象外とされました。私の収入はあるものの、それを配偶者に使い込まれている状況を説明しましたが、支援の対象にはならないとの返答でした。このような状況に直面している人は少なくないと思います。

結果として、私は自力で弁護士費用を用意し、問題に対処せざるを得ませんでした。その過程で、支援団体からアドバイスを受けたのが、銀行口座からの締め出しという具体的な対策です。

具体的には、常識的な範囲で生活費を妻に渡す限り、法的には問題がないとされました。また、次のような現実も指摘されました。

  • 残念ながら、New Jerseyには私を直接支援できるグループは存在しない。

  • すべての支援グループは収入額による制限を設けている。

  • 結局のところ、自分自身で経済的な困難を克服し、弁護士費用を準備するしかない。

このようにアドバイスされ、自ら行動することの必要性を痛感しました。

銀行員とのエピソード

銀行に行き、妻との共同口座を解約し、新たな個人口座を開設しました。この新しい口座は妻がアクセスできない設定にしました。

この際の銀行員との会話は、私の状況について深く考えさせられるものでした。共同口座を解約する事情を説明すると、銀行員は次のように言いました:

“気にしないで。この仕事をしていると、こういうケースにはよく出会うものだよ。君だけじゃない。”

さらに、彼は自分の母親が同じような状況だったという個人的な経験を話してくれました。

「実は、僕の母親も浪費癖があったんだ。彼女は一度も働いたことがなく、お金の管理も分かっていなかった。販売店がその場でクレジットカードを発行するようになってからは、大きな買い物を簡単にするようになったんだ。例えば、高価な家具を購入して『毎月150ドルずつ払えばいいから安いよね』なんて言ってた。でも実際は利息が25%もあるローンだったんだ。父がどんなに説得しても浪費癖は治らなかった。そして最終的に、父も君と同じように共同口座を解約する決断をしたんだ。」

その話を聞いて、ただの慰めの言葉ではなく、実体験に基づくアドバイスだと気付きました。この痛みに耐えているのは自分だけではないと分かり、少し勇気づけられました。

注意点

配偶者を銀行口座から締め出す際には、いくつか重要な注意点があります:

  1. 生活費の適切な提供

    • 配偶者の生活費を最低限渡すか、生活必需品を直接購入するなど、配偶者の基本的な生活を維持する対応を取ることが大切です。

    • これにより、経済的虐待として訴えられるリスクを回避し、法的トラブルを防ぐことができます。

  2. 記録を保管する

    • 支出や生活費の提供に関する詳細な記録を残しておくことで、後々のトラブルに備えることができます。記録を取る際には、領収書や支出記録を細かく管理することが重要です。一方で、カードを渡す場合には、際限なく使い込まれるリスクがあるため、使用上限を設定するか、必要最低限の利用にとどめる工夫が必要です。

浪費を繰り返す相手を銀行口座から締め出すことは可能

浪費を繰り返す配偶者を銀行口座から締め出すことは可能です。アメリカではこれを行う人は多いようです。アメリカのDV支援団体もこれを薦めることがあります。ただし、注意点としては、適切な生活費を渡すか、必要な買い物をしてくることが大事です。