モラハラ妻は離婚裁判の進行を必死に妨害する
我が家のモラハラ妻は、モラハラは続けながらも、離婚には必死の抵抗を示しています。
妻は、必要書類を提出しないと言う方法で、離婚裁判の進行を徹底的に妨害しています。
今回はその経緯を紹介します。
モラハラ人間が離婚に抵抗してくるのは良くあることです。
アメリカでモラハラ配偶者と離婚する方は、僕と同じような妨害が起きる可能性があります。
モラハラ配偶者でなくても、相手が離婚したくない場合にこの妨害が起きる可能性があります。
残念ながら、この妨害方法は、妨害する方からするとかなり効果があります。
アメリカで離婚をする。さらに相手は離婚を望んでいない可能性がある場合は、この妨害が起きる可能性があることを注意すべきです。
必要書類の提出拒否が効果的な妨害となる理由
離婚裁判は、文字通り裁判です。
つまり、離婚において、裁判所が、親権、財産分配、養育費などついての判決(判断)を下します。
裁判所の仕事は離婚に関わる判断をすることです。
離婚裁判における必要書類は、この判断材料となるものです。
書類が提出されなければ、裁判所は判断の材料がないので、その判断をするという仕事が出来ないことになります。
したがって、どちらか一方が、書類を提出しない場合、裁判所は提出期限を延ばし続けてでも、書類を提出させようとします。
つまり、いつまでも待ち続けることになります。
妨害したい方からすると、いつまでも離婚の成立を引き延ばすことができます。
裁判所としては、離婚が成立しなくても痛くも痒くもないけど、判断材料がない中で判断をするという気持ちの悪いことはしたくないのです。
だから、必要書類を提出しないでいると、大した罰則もなく、つまでも、離婚の成立を阻止することが出来ます。
妨害の時系列
3月30日 妻側がファイルしたCompliant for divorce(離婚申請書)を受け取る。
4月21日 弁護士を通じてCompliant for divorceへの回答と Counter Claimの提出
6月30日 Case Information Statement (CIS)を相手弁護士と裁判所へ提出
CISには、家計や資産についての情報を記入します。とりわけ、New Jerseyの離婚裁判はビジネスライクで、資産の分配と養育費などのお金の取り決めを行うのが主な目的です。その意味においてNew Jerseyでの離婚で最も重要な書類となります。僕は6月30日に提出しました。妻側のCISの提出期限が8月15日でした。CMOで新たに設定された期限は10月30日でしたが、未だに提出していません。
8月7日 Descovery Demandsを相手弁護士と裁判所へ提出
Descovery Demandsは、相手に対する質問書です。妻側は、この質問に答える必要があり、妻側も同様にDescovery Demandsを僕に提出する必要があります。僕も妻からのDescovery Demandsに文章で答える必要があります。
8月15日~ 提出書類を一切出さないという妻の徹底した離婚への抵抗が始まる
8月15日 妻側のCISの提出期限。しかし、提出せず。
9月4日 弁護士を通じて妻側へCISの提出を要求
9月7日 妻側のDiscoveryへの回答提出期限。しかし、提出せず。
9月22日 妻側の弁護士から、やっと書類を提出しないことへの返答。
かなり忙しくしていただけです。すぐに書類は提出します。という内容。でも、やはり提出せず
9月25日 弁護士を通じて妻側へCISとDiscoveryへの回答の提出を要求。
9月29日 妻側弁護士から返答。CISはすぐに提出します。同時にCISとDiscoveryへの回答の提出期限なんてそもそも決まっているのですか?とすっとぼけ始める。
10月1日 弁護士を通じて妻側へCISとDiscoveryへの回答の提出を要求。または、いつ提出できるのかを知らせるように要求。
10月1日 妻側弁護士から「今日提出します」と返答。やはり提出せず。
10月2日 弁護士を通じて妻側へ未だに何の書類も受け取っていないと通達。この日から、弁護士同士でやり取りがあったが、それでも妻側は一切の書類を提出せず。
10月13日 弁護士を通じて裁判所へCase Management Conferenceを要求。
10月14日 裁判所が10月26日にCase Management Conference(CMC)を開くことを決定。CMCでは、裁判官と双方の弁護士が参加して、妻側が必要必要書類を提出しない理由を述べて、新たに提出期限が決定される。CMCまでに双方の弁護士で必要必要書類の提出期限の同意が得られればCMCはキャンセルされる。
10月23日 Case Management Order(CMO)締結。これにより必要書類の提出期限(10月30日~11月23日)が、双方の弁護士と裁判官の同意のもとに決められる。同時にCMCはキャンセル。
10月30日~11月23日 こちらは期限を守りすべての書類を提出するも、妻側は一つの書類(Descovery Demands)を提出したのみで、それ以外は一切提出せず。
11月5日 弁護士を通じてCMOで定めされた10月30日と11月2日の提出期限の書類を提出するように要請。それでも妻側は提出せず。
11月10日 弁護士を通じてCMOで定めされた10月30日、11月2日、11月9日の提出期限の書類を提出するように要請。それでも妻側は何一つ提出せず。
11月11日 妻側は書類を出さず、こちらが出した書類への質問を始める。そして、僕へ妻の弁護士費用を支払うように要請。さらに僕が妻へ生活費を渡していないと申し立ての準備をしていると脅してくる。
11月11日 僕の弁護士が同日返答。弁護士費用や生活費への申し立てをするためにも、妻側はCase Information Statement (CIS)をこちらに提出する必要がある。離婚のプロセスにもCISは必要だから、とにかく、早く提出して下さい。妻側のCISがなければ、私のクライアントに、支払うべきかどうかのアドバイスも出来ない。そもそも貴方はCMO(同意書)で定められた提出期限を守っておらず違反している。
11月18日 妻側弁護士から明日提出すると返事がくるも、結局、提出せず。
11月20日 僕の弁護士から、妻が、$71,000の見込収入を認めるなら、もう、2週間ほど書類の提出を待っても良い。同意できないなら、書類提出とこれにかかる費用の支払いを求める新たな申し立て(裁判)を行うと通達。
11月23日 CMO(同意書)で定められた最後の書類(Answers to Descovery Demands)の提出期限。妻側は提出せず。
11月23日 相手方の弁護士が11月11日にした質問の一つ、日本の不動産の資産価値について、僕のParalegalさんが回答、そして、この資産価値に同意するかどうかを質問。Paralegalさんの真の狙いは、相手からの質問への回答ではなく、11月20日にこちらが行った見込み収入を認めるなら書類提出を待っても良いというオファーへの回答を迅速に促すこと。不動産の資産価値に同意するかしないかをこちらの弁護士に回答すると同時にオファーを受けるか受けないかを返答する必要が出てくるので。
ここから先は、後にアップデートしなければなりません。
まだ、どうなるか分かりません。
悪質な妨害
かなり悪質な妨害です。
「すぐに提出します」と何度も返答していますが、結局一度も提出していません。
妻側は、ほぼすべての必要書類を提出していないのに、11月11日には、僕が提出した書類への質問(いちゃもん)を始めます。そして、妻側の弁護士費用や生活費を出せと、別の裁判を起こすぞと脅し、矛先を違うところに向けてきます。
人のことどうこう言う前に、自分が出すべき書類を早く出せよ。
弁護士費用を出せと言うなら、最低限、提出期限くらいは守ってくれよ。ちゃんと仕事してないのに費用を負担しろってそんなバカな話はないだろう。
僕の本音です。
必要書類
提出しなればならない書類は以下の五つです。
1)Case Information Statement (CIS)
家計や資産についての情報を記入します。僕は6月30日に提出しました。妻側のCISの提出期限が8月15日でした。CMOで新たに設定された期限は10月30日でしたが、未だに提出していません。
2)Discovery demands
上に書いたように質問書です。僕は、8月7日に提出しました。妻側もこれだけは提出して来ました。おそらく、弁護士が最初から持っていたものでしょう。
3)Answers to Discover demands
質問書に対する回答です。僕も妻も11月23日が期限でした。僕は期限を守って提出しました。
4)Custody/Parenting Time Plan
親権と監護に関する提案書です。僕も妻も11月2日が期限でした。僕は期限を守って提出しました。
5)Proof of bank account balance and penstion over the last 24 months.
過去二年間の銀行の明細など。僕も妻も11月2日が期限でした。僕は期限を守って提出しました。
妻の方は、たった一つの書類"Discover demands"という僕への質問書だけは期限を守って提出しましたが、その他は、提出しませんでした。
この"Discover demands"は一般的な内容のもので、おそらく、妻側の弁護士が共通に使っているものです。妻が時間と労力を使って作成したものではありません。
その他の書類は妻自身が時間と労力を使わなければ作成できないものです。
つまり、自分の弁護士が持っていた書類はそのまま提出したものの、妻は自分が時間と労力を使わなければ作成できない書類は一切準備していないということです。
自分がすべきことは何もしない!という徹底妨害をしています。
新たな申し立て(裁判)
上述のように11月20日に僕の弁護士から再交渉を持ちかけました。
もし、妻側が$71,000を見込み収入を認めるなら、後2週間だけ書類提出を待っても良い。嫌なら、書類提出を求める申し立てをする。同時にその申し立てにかかる費用の支払いも要求する。
妻の収入さえ同意が得られれば、僕から妻へ支払う養育費などの金額は、計算式に基づいて算出するだけですから、離婚のプロセスの大部分が終わるので、このオファーをしました。
妻は、引き続き何も提出しないと思います。
最後に
今回は、僕が経験しているアメリカでの離婚裁判の妨害方法を紹介しました。
本当に嫌な手を使ってきます。残念ながら、この手口は効果的です。
アメリカでは、離婚裁判で相手が離婚をしたくないと思っている場合はこの手を使ってくる可能性があります。
モラハラ人間との結婚生活も大変ですが、離婚ですらもすんなりとは行かないことを実感しています。ありとあらゆる手を使って、離婚の妨害と嫌がらせをしてきます。