はじめに
モラハラ妻の虚偽報告により裁判所は僕に対して期限付き接近禁止命令(Temporary Restraining order, TRO)を出しました。
その後、これを永続接近禁止命令(Permanent Resitraining Order)とするかどうかの聴聞会(Court Hearing)が2021年7月20日に開かれました。この接近禁止命令が認められると、日本人の僕の場合は、日本への強制送還もありえます。
この聴聞会で接近禁止命令を取り下げるために僕の弁護士が使った戦略を紹介します。
僕と同じようにアメリカでナルシシスト配偶者の虚偽報告で接近禁止命令を受けた方の参考になれば幸いです。
また、ナルシシスト配偶者の嘘を暴く方法のヒントにもなります。
僕の弁護士が行ったのは、ごく普通の質問をすることでした。
僕の経緯
2021年6月28日にモラハラ妻からの激しいDVを受けました。僕は、録音や録画などの証拠を獲り、警察を呼びました。
ところが、警察は、僕の証拠を見ようともせず、モラハラ妻の証言を信じて僕を加害者認定しました。
なぜ、モラハラDV被害者が逆に加害者認定される二次被害を受けるのかはこちらの記事です。
モラハラ妻は、警察の認定をもとに裁判所へ行き僕への期限付き接近禁止命令を申請し、これが認められました。そして、この記事の聴聞会が開かれることになりました。
僕の弁護士が使った戦略
ごく普通の質問をする
自己愛性人格障害に精通した僕の弁護士の戦略はごく普通の質問をすることでした。
ごく普通の質問をする意図
自己愛性人格障害者は、見下した相手や敵と見なした相手の意図の沿って会話や議論することが出来ません。
ごくごく普通の質問をしても、斜め上を行く回答をしたり、屁理屈と詭弁を使って相手を混乱させたり、話の腰を折ります。相手の意図に沿って議論することが出来ません。
また、自分の間違いを認められないので、自分の間違いを指摘されたと判断すると論点のすり替えを行ったり、話を先回りして自分を守ろうとするので、やはり、まともな議論が成立しません。
敢えて普通の質問し、モラハラ妻に異常な回答をさせました。
そうやって裁判官にモラハラ妻がまともな人間ではないことを印象付るのがこの戦略の狙いです。
実際に行われた質問とモラハラ妻の回答
年齢
僕の弁護士がモラハラ妻の年齢を尋ねました。
あなたは何歳ですか?
この質問に屁理屈で答えることも、話の腰を折ることも不可能だろうと思った方は、甘いです。モラハラ妻の回答は、
アメリカ方式の年齢(誕生年は0才)ですか、それとも数え年(誕生年は1才)ですか?
ここはアメリカなのだから、アメリカ方式で答えれば良いはずですが、そうしないのが、自己愛性人格障害者です。そもそもアメリカ人に数え年という概念があるかどうかも分かりません。
何としてでも、相手の話の腰を折ってやる、相手の意図の沿って議論するものか、というモラハラ妻の意気込みが伝わります。その後も、このような揚げ足取りというか屁理屈を使い、僕の弁護士は最後までモラハラ妻の年齢を聞き出すことはできませんでした。やっと聞き出せたのは、彼女の誕生年(西暦)でした。裁判官の前で年齢を聞かれているので、答えない訳にもいかないが、素直に45歳ですとことは出来なかったようです。彼女の中では誕生年を答えるのが限界だったようです。
炊飯器ですか?フライパンですか?
モラハラ妻が僕に接近禁止命令を申請したときの申請書の内容についての質問でした。
彼女が僕に炊飯器を使わせないと嫌がらせをしてたことから、DV騒動へ発展した訳ですが、彼女の申請書では炊飯器(rice cooker)と書いてあったり、途中でフライパン(Pan)と書いてあったりしました。僕の弁護士は、あなたがここに書いてあるのは、あなたがシンイチに使うなと主張したのは、炊飯器ですか?それともフライパンですか?と質問しました。
モラハラ妻の回答は、「私はNative English Speakerではありません」でした。
炊飯器です、とか、フライパンですと答えれば良いのですが、そうはしません。
相手の意図の沿った答えが出来ないことに加えて、こう答えた理由は、モラハラ妻が自分の間違いを指摘されたと思ったからです。モラハラ人間は自分の間違いを認めることが出来ないので、すぐに言い訳をします。
彼女が言いたかったのは、「私はNative English Speakerではないから、炊飯器かフライパンかを間違えることもある。間違えても不思議ではない。」です。結局、質問の答えになっていません。
「炊飯器ですか?それともフライパンですか?と質問しているのですけど?」と弁護士はさらに聞き返しましたが、彼女の答えは、「だから、私はNative English Speakerではないと言っているでしょう!」でした。
「すみません、間違えました、フライパンは間違いです。炊飯器です」などと答えれば良いのでしょうが、「間違えました」の一言がどうにも言えないようでした。
夫は自己隔離が必要だが自分は必要ない理由
過去の僕が警察を呼んだ事件についてモラハラ妻への質問が始まりました。
あなたは、シンイチのベッドを無理やり放り投げて、シンイチを寝室から追い出しましたが、なぜですか?
彼の職場は大学病院です。仕事から帰った彼は、コロナに感染している可能性があるので、自己隔離が必要です。子供達の安全を守る必要があります。
貴方は現在病院で働いていますね。あなたは、仕事から戻るときには、いつも自己隔離していますか?
いいえ。
あなたは、これまで、一度でも自己隔離しましたか?
いいえ。
あなたは、シンイチを寝室から追い出してから、これまで、一年以上、シンイチが寝室に戻るのを拒否していますね。なぜですか?
だから、彼は自己隔離が必要です!
あなたもシンイチも同じように病院で働いていますが、シンイチには自己隔離が必要で、貴方に必要ないのはなぜですか?
私は病院で働いているから、他の人よりもコロナ感染の可能性が高いと思われるかもしれませんが、私も含めて私の職場の同僚でコロナ感染者は一人も出ていないのです!
それは、シンイチも全く同じです。彼自身も彼の同僚でもコロナ感染者は一人も出ていません。
もう一度聞きます。シンイチには自己隔離が必要で、貴方に必要ないのはなぜですか?
モラハラ妻は、誰もが納得するような答えは出来ず、論点のすり替えや詭弁を使って何とか僕の弁護士を煙に巻こうとしていました。
答えられるわけはありませんね。
僕への嫌がらせがそもそもの動機であり、理由は後付けですから。
永続接近禁止命令(Permanent Restraining Order)が欲しい理由
永続接近禁止命令を取りたい理由は何ですか?と弁護士が質問しました。
あの炊飯器は私の母親が買ったものです。彼に使って欲しくありません。
シンイチに炊飯器を使って欲しくないから、接近禁止命令が欲しいのですか?
彼は、他に女がいます!
では、シンイチに彼女がいるから、接近禁止命令が欲しいのですか?
彼はコロナを信じていません。怖がっていません。
では、シンイチがコロナを信じていないから、怖がっていないから、接近禁止命令が欲しいのですか?
彼は外から帰ってきても手洗いをしません。
では、シンイチが手洗いをしないから、接近禁止命令が欲しいのですか?
怖いからです!
相手の意図に沿って議論をすることが出来ない。とりあえず、話の腰を折るという習慣がモラハラ妻にはこびり付いているようでした。次々と論点をすり替えて、相手を煙に巻こうとしていました。
全く、質問と答えがかみ合いませんでした。
本当にこのような的を得ない、かみ合わない、質疑応答がずっと続きました。
裁判官も呆れる
とうとう僕の弁護士が裁判官に訴えました。
「彼女との質疑応答が成立しません。」
裁判官も呆れて「ちゃんと質問されたことに答えて下さい。」と注意していました。
まとめ
自己愛性人格障害に精通している僕の弁護士は、この聴聞会(Court hearing)で、ごく普通の質問を繰り返す戦略を取りました。
自己愛性人格障害者は、相手の意図に沿って議論することが出来ず、屁理屈や詭弁を使い、論点をすり替えて、相手を煙に巻こうとします。
この様子を裁判官に見せつけることで、モラハラ妻が、異常な人間であることを裁判官に印象付ける戦略を取りました。
モラハラ妻は、見事にこの戦略にハマり、ただの一つも、かみ合った質疑応答がありませんでした。
モラハラ妻は、相手の意図に沿った話し合いはしない、屁理屈で相手を煙に巻くことが、本当に根付いて習慣化してしまっているというが、この聴聞会で一番印象的なことでした。
それから、モラハラ人間は、複雑な話を単純化して上手に嘘をつきますが、ある程度長く、質疑応答をすれば、必ず化けの皮が剥げることも勉強になりました。
結局は、嫌がらせやモラハラをしたいのがそもそものモラハラ人間の動機です。モラハラをする最もらしい理由は後から探して付け足しているだけです。しかも、無理やり付け足した理由を矛盾なく並べる能力はモラハラ人間にはありません。
必ず矛盾が生じて化けの皮が剥げます。