自己紹介実例
モラハラ加害者が、自分の欠点や悪い部分を被害者に投影して責め立てることが良くあります。被害者を攻撃しますが、その内容は実は加害者自身のことを言っているので、これを被害者の立場から揶揄して「自己紹介」と言います。
この「自己紹介」を行うのは、モラハラ加害者は、自分の非や欠点を認めることが全くできないからです。
そこで、自分の非や欠点をあたかも被害者が持っているかのように責め立てます。
自分は、その欠点を責めている、糾弾している立場なのだから、自分にその欠点があるはずはないと思い込もうとします。
だから、モラハラ加害者が被害者を責め立てる内容が、モラハラ加害者自身とどんぴしゃりと重なります。
もう少し詳しい解説はこちらの記事からどうぞ。
また、その他のモラハラ論法はこちらの記事で総括しています。
つい最近妻がまたこの自己紹介を使ってきました。
自己紹介の一つの実例として紹介します。
謝金は踏み倒す
前回、モラハラ妻が、実家からの援助を借金だと言い張り、僕一人に返済義務を押し付けた事件を記事にしました。
詳しい経緯は省略しますが、先日この話題がまた上がりました。
ここで妻が「自己紹介」を使って僕を責め立てました。
「恥ずかしくないの!? 私の実家からの借金は踏み倒すつもりでしょ!最低!」
「自己紹介」に加えて、ワンパターンですが、「恥」を使って来ました。
僕は、妻がこれを言い出した瞬間には、すべてを見抜きました。
「恥」を絡めた「自己紹介」です。
僕が心の中で思ったことです。
また、自己紹介ね。へえ~、借金は踏み倒す気だったんだ。僕にはあれだけ借金を作ったり返さないことは恥ずかしいことだと責めていたくせにね。それは酷いし恥ずかしいことだよね。そもそも、僕の同意なく君が勝手に作った借金を僕に責任転換しているんだから、それも恥ずかしいことだよね。
妻は自分が思っていることを僕に投影するのでこうなります。
妻は借金は踏み倒す、返す気なんてなく、それは世間一般的に恥ずかしいことだろうなと思っているということです。
私が幸せになるなんて誰も信じてくれない
僕は、なぜ離婚するのかと子供達から良く問われます。
僕は、子供達には決して妻を悪く言わないと誓っています。
妻の暴力、暴言、浪費については子供達には一切言わないことにしています。どうあっても、彼女は子供達の母親だからです。母親を悪く言われれば、どんな子供も傷つきます。子供達を極力傷つけたくないです。
一方、妻は、そんなことは全く考えていないようです。子供達に僕の悪口を吹き込み、子供達を使って僕を攻撃してきます。
子供達の面前での暴力暴言も全くいとわないので、子供達も僕への暴力は事実として知ってはいるのですが、とにかく、僕からは妻を悪く言わないことにしています。
僕の子供達は、母親は父親に暴力を使うのが普通で、どこの家庭でも同じだと思っているでしょう。
僕は妻を悪く言わないと誓っているので、離婚理由の質問にいつも困ってしまいます。ママが暴力を使うからだよ、とか、ママの浪費から家族を守るためだよって言えませんから。
そこで、最近は、「離婚した方が、パパもママも君たちもみんな幸せになると思うから」と答えています。これはこれで決して嘘ではないです。
この僕の回答を子供達が妻に伝えたのだと思います。
そこで、妻の自己紹介です。
「あんたが幸せになるなんて、どこの誰が信じるの!?」
これもすぐに自己紹介だと見抜きました。
へえ~、私(妻)が幸せになるなんて、誰も思ってくれない、信じてくれないって思っているんだ。
そもそも、自分が幸せになることを他人に信じて貰う必要なんてありますか?
自分が幸せだと思ったら、まわりが何と言おうとも幸せってことでしょう?
自己愛性人格障害の自己肯定力の低さが良く出ています。
自分の幸せすら他人からの入力(信任や賞賛)が必要なのです。
哀れな人です。
僕の対応
何を言われても、最初から、自己紹介だと分かっていたので全く動じませんでした。
罪悪感を感じることもありませんでした。
「あんたが幸せになるなんて、どこの誰が信じるの!?」に対して
「僕は必ず幸せになりますよ」って笑顔で答えただけです。
もう悪あがきは止めた方がいい。僕はすべて見抜いているよ。謙虚に少しでもマシな人間になる努力をした方がいい。すべての責任を人に押し付けていたら、自分の成長の機会を失うよ。自分が幸せになるのに、他人からの入力なんていらないんだよ。
と心の中で念じていました。
何となく、妻に伝わったと思います。
最後に
モラハラは、被害者に見抜かれるとやりにくくなるものです。
モラハラ加害者は「恥」を重んじる人種ですから。
自分がやっているモラハラ行為を恥ずかしいことだとも分かっています。
だから、自己紹介を使って、「恥ずかしくないのか」と責めるのです。
見抜いていると伝えなくても、何となく、伝わるものです。
心の中で、「全部見抜いているよ、恥ずかしいんだね」と思いながら、接するのはお勧めです。
加害者もだんだんとモラハラをやり難くなります。
被害者も動揺したり、傷ついたりしないで済むようになります。