- 愛玩子と搾取子ではモラハラのやり方が異なる
- 愛玩子と搾取子
- 我が家では次男が愛玩子で長男が搾取子
- 長男への虐待が終わった
- 愛玩子が抱える不安と恐怖
- 愛玩子によるモラハラ
- 搾取子によるモラハラ
- ほとんどのモラハラ加害者は融合型
- 愛玩子と搾取子どちらが治るモラハラか
- モラハラ化を思いとどまるのも搾取子
- 最後に
愛玩子と搾取子ではモラハラのやり方が異なる
僕の子供達は毒母の影響でモラハラ加害者化の過程にあります。
ただ、その加害者化は、愛玩子である次男と、搾取子である長男では異なります。
甘やかされて、愛玩子として、モラハラ加害者になった人と虐待を受けて搾取子から加害者になった人にも、この違いは引き継がれると思います。
あたたのモラハラ夫、モラハラ妻はどちらでしょうか。
愛玩子である次男のモラハラは、自己中、わがまま、攻撃的です。
搾取子である長男の場合は、論点のすり替え、屁理屈、揚げ足取り、といった感じでとても理屈っぽくて気持ちが悪く陰湿です。
愛玩子と搾取子
子供への虐待は、兄弟姉妹すべてに均等に行われることは稀であり、多くの場合、一人だけが選ばれ集中的な虐待を受けます。
これは虐待者が常に多数派に回り、被害児童を少数派にすることを目的としています。
例えば、毒母が、兄弟二人を虐待した場合、この兄弟二人が手を組んで反抗してくると毒母 vs 兄弟二人となり、毒母が数の上で不利になります。虐待者は、虐待から得られる快感に依存して生きており、常に有利な立場に立ち、虐待を続けようとします。そのため、一人への集中的な虐待が行われることになります。
また、数的有利を保つため、虐待しない方の子供が、中立の立場になっては困ります。必ず自分の味方について貰う必要があります。そのため、ただ、虐待をしないというだけでなく、異常なほどの愛情を注ぐことになります。
愛情を注がれる方が愛玩子、虐待を受ける方が搾取子です。
我が家では次男が愛玩子で長男が搾取子
我が家のモラハラ妻、毒母の愛玩子は次男、搾取子は長男です。
妻は次男と長男を明らかな差をつけて扱います。これは僕だけでなく、いつも妻の味方につく義母ですら、「なぜそんなに次男ばかりを可愛がるのか」と娘である妻を諭していました。
あまりの扱いの差に憤り、僕は妻に、子供達をなぜそんな差をつけて扱うのかと問い詰めたこともあります。
「次男の方が可愛くて、長男の方が憎たらしいのだから当たり前でしょ!そんなことも分からないなんで、あんたバカじゃないの!」
開いた口が塞がりませんでした。
長男への虐待が終わった
ある二つの出来事をきっかけに妻から長男への虐待が終わりました。
一つは、義母との同居が終わったことです。
なぜ、それで、長男への虐待が終わったのかわかりますか?
数的有利を保つためです。義母がいれば、僕と長男を虐待しても、妻、次男、義母 vs 夫、長男で数的有利が保てます。実際にこの対決様式となったのが、去年の家族旅行ドタキャン事件です。
義母が本国へ帰国後、僕と長男を虐待すれば、妻、次男 vs 夫、長男の二対二の対決様式となり数的有利が保てません。
だから、妻は長男への虐待をやめ、現在は僕一人が搾取子となっています。
義母の帰国後、この三対一の対決様式となったのが、結果的にマネハラ対策となった出来事です。
そして、もう一つの出来事は、裁判で離婚することが確定していることです。
離婚裁判を有利にするため、長男への虐待を止めました。また、僕へも暴力も今はありません。僕に対しては、言葉や態度によるモラハラのみになりました。
また、妻は典型的な自己愛性パーソナリティ障害で自分の非を認めることができません。だから、僕が悪いから離婚になってしまうと主張するしかありません。そして、モラハラ人間のもう一つの特徴、自己肯定力の低さのため自分に味方をつけないと不安でなりません。だから、今は子供達を味方につけて、僕を攻撃する形になっています。
愛玩子が抱える不安と恐怖
愛玩子は、搾取子と立場が逆転することを恐れています。
いつも毒母も顔色を伺い、何を欲しているかを察知し、気に入られようとします。
毒母の今の願いは僕を悪者にして攻撃することですから、もともとの愛玩子である次男も、晴れて搾取子から愛玩子へ引き上げられた長男も、母親へのアピールとして僕を攻撃してくることになります。
愛玩子によるモラハラ
これは、いわゆる、すごくわがままで、自己中心的な人という感じです。
常に甘やかされているので、自分の要求が通らないことがどうしても我慢できない。
いつも特別待遇で育っているので、特別扱いされるのが当たり前で、他の人と平等に扱われること、特別扱いされないことが我慢できません。
思い通りにいかないと「殺してやる!」などと激しい言葉をぶつけてくることがあります。
常に自分が中心で、相手には全く興味がないからだと思いますが、相手が何をされたら一番嫌がるかを見抜いてそこを攻撃してくるような陰湿さはありません。
ただ、ただ、自分の要求を通そうとするだけです。
また、毒母の顔色をいつも伺い、機嫌をとっているので、毒母のいないときには、僕に甘えて来たり、機嫌をとるような世渡り上手な部分があります。
おそらく、陰湿ではないが、ときに激しい感情を示し、とにかく自分の思い通りにならなくては気が済まない、それでいて外面の良いDVモラハラ加害者へと成長していくでしょう。また、結婚後、特別扱いされないことが受け入れられないので、浮気、不倫に走るのもこちらのタイプでしょう。
搾取子によるモラハラ
こちらは、あまり感情的になることはありませんし、自己中だなと感じるこもないですが、とても理屈っぽいです。
話している相手が、頭が変になりそうな方向へ、何とも気持ちの悪い屁理屈、論点のすり替え、揚げ足取りをします。
いつも毒母から、理不尽な虐待を受けることに対して、力では勝てない長男は何とか論理的に、毒母の虐待が不条理であると説明しようとします。
その過程でこの理屈っぽさを獲得しているようです。
残念ながら、長男が気付いていないことは、毒母が搾取子を虐待する理由は後付けであり、どんな議論も無駄だということです。
また、少し逆説的ですが、どうにも納得できない、毒母からの虐待をなんとか正当化して自分なりに納得しようと搾取子は努力します。
そもそも理屈の通らない虐待の理由に理屈をつようとすると、これは屁理屈にならざるを得ません。
さらに、自分が毒母から、いつも同じことをされているので、どういう屁理屈を使い、どういう方向へ論点をすり替えれば、相手に嫌悪感を与えられるかを学習しています。
このような理由で搾取子は理屈っぽい陰湿なモラハラをすることになります。
もう一つ、搾取子は愛玩子にはない負の感情を抱えています。
それは、自分が受けている理不尽な虐待と同じことを誰かに味合わせたいというものです。
今は、毒母により、父親を虐待することが肯定されているので、こういう搾取子の負の感情がふき出しています。
とても、陰湿で、妙な屁理屈を使う気持ちの悪い、相手に嫌悪感を与えるタイプのモラハラ加害者になるでしょう。
ほとんどのモラハラ加害者は融合型
今回は、愛玩子と搾取子によるモラハラで特徴的な違いを紹介しました。
ほどんどの加害者は、どちらかにより近いでしょうが、何らかの融合型になると思います。ずっと、愛玩子として、または、搾取子として育つ人はいないからです。
愛玩子も良い子でいなければならないと条件付きの愛情の中で育ったいるのは、搾取子と同じです。また、搾取子も、毒母から褒めて貰える成功体験をすることもあります。
僕の次男も屁理屈を使うこともあるし、長男が僕の機嫌をとることもあります。
愛玩子と搾取子どちらが治るモラハラか
愛玩子の方が治る可能性があると思います。
たった一つのことに気付けば良いだけです。
「自分が欲しいものは、相手も欲しいかもしれない。自分がされて嫌なことは、相手がされても嫌なのかもしれない。」
とりわけモラハラをしなければならないという切迫したものは無いので、相手の立場に立って考えるというスキルが身に着けば、治る可能性があると思います。
僕の次男には、まだ、少し難しいようですが。。
ことあるごとに、逆の立場で考えてごらんと諭していますが、10歳ではまだ難しいし、毒母へのアピールとして僕を攻撃しているので、諭されるわけにはいかないと身構えています。
それから、愛玩子は、自分にとって有利なので愛玩子であり続けようとします。毒母に対してモラハラをしません。つまり、この人に対してモラハラをしてはいけないと見なせば、しないでいられる自制心を持っています。
一方で、搾取子は、モラハラ加害者となった場合は治るのが難しいでしょう。
誰かを傷つけたいという感情がそもそもの動機になるからです。虐待の理由は、だんだんと、我が家のモラ妻のように、後付けになってくるでしょう。
そして、常に屁理屈に晒されているので、何が筋の通った理屈で、何が屁理屈なのか、本人も分からなくっています。
被害者から論理的にモラハラをやめるように諭されても納得できないでしょう。
何だか言いくるめられようとしていると被害者意識が頭をもたげるかもしれません。
また、DVモラハラを行う理由の一つは、幼少期に得られなかった親からの無償の愛情を取り返そうと補償を求めることです。この意味でも、愛玩子よりも、搾取子の方が愛情を受けていないので、求める補償が大きく、DVモラハラをやめることが難しいでしょう。
重度のDVモラハラ加害者は、単に甘やかされて育った人よりも、元々はDVモラハラ被害者であった人に多いはずです。
モラハラ化を思いとどまるのも搾取子
愛玩子は、自分の置かれている立場に疑問を感じることがないので、そのまま、自己中なモラハラ人間になることが多いでしょう。
搾取子は、ときに自分への虐待を正当化しようとするかもしれませんが、何からの疑問を感じています。何かのきっかけで、自分の育った環境が異常であったことを認識できれば、搾取子はモラハラ化を思いとどまることが出来ます。
実際に自分は毒親のものとで育ちましたと公言しているブロガーさんが沢山います。異常な環境で育ったことを認識する機会が人生のどこかであったということです。
念のため、モラハラ加害者のブロガーが存在しないことを付け加えておきます。
最後に
僕は、自分の子供達がモラハラ化していくのを見ていることもあり、妻を含めたモラハラ加害者に同情する気持ちもあります。
無償の愛情を得られず、何等かの異常な環境で育ったのだろうと思います。
とりわけ、搾取子のことを考えると悲しいです。
愛情を得られない幼少期を過ごして、モラハラ加害者化し、自分の家族を傷つけてさらに愛情が得られず、孤独な晩年を迎える。
なんて、寂しい人たちなんでしょう。
最近、子供から受けるモラハラについていくつか記事を書きました。なぜかは分かりませんが、時間がかかります。一つの記事に数日かかってしまいます。
この異常な状況を言葉にするのが難しいからかもしれません。
僕自身が深く傷ついているからかもしれません。